肺がんおじの闘病日記

まだ40代。負けるわけには行かない。

気管支鏡検査が違う

なぜ眠らせてくれないのか?

喉の麻酔をかけるときもk病院とは勝手が違ったので病院によりやり方が違うのはわかるが、検査前の誓約書、同意書には鎮静麻酔を使う方にチェックを入れサインしたのに。

始めから終わりまで終始両手でもがき苦しんでいました。この検査は意識がある状態でやるのは地獄です。トラウマになりました。

検査後、2時間のダウンタイムが義務付けられてましたが、その時何故か点滴の落ち方が悪く腕を伸ばしたり曲げたりしても改善せず結局また別の場所に刺し直すことになりました。

 

「おいおい、もしかして。」

 

ここからは私個人の素人考えなので、もし医療従事者の方がおられてあり得ないと思われてもアホやと思って許してください。

これはもしかして、検査前の点滴準備段階で看護師さんが針刺しを失敗して薬液がうまく流れていなくてそれで麻酔も効かなかったし、検査後のダウンタイムでも薬液が全然減らなかったのではないか。最終的に刺し直して改善したところみるとあながち間違いではない気がするんですよね。

 

そしてトドメは日帰り検査なのに入院検査のときより高い。何かが違うんでしょうね。

 

転院

地元で入院治療するのは良しとして、さぁこれからするべきことがある。

① 勤務先に休職願いを出す。

② こちらのアパートをどうするか。

③ 知人への連絡。

 

①について

私は今の会社には半年前に転職したばかりで、なんとも申し訳無いがお願いをしてみる。上司は理解して許可してくださった。本当にありがたい。ちなみに以前の職場の上司ならこうはいかなかっただろう。結果的に許可してくれるだろうが道中に嫌味の1つや2つ、いや3つは言われただろう。こんな些細なことでストレスの溜まり方が全然違うと思うのは私だけだろうか。

 

 

②について

最低6週間の入院、その後2週間おきの通院を考えると3ヶ月位は現住所に帰れないのではないか。勝手な計算をしているがこれより伸びることだって十分考えられる。しかしそれ以前に彼女も住んでるし、こちらで勤めているのでそのまま借り続けることで決定。

 

③について

これが一番厄介な問題。肺がんと言ってみんなに心配かけたくないし、気を遣われるのも嫌だ。現職場の同僚には病名こそ伝えていないものの長期入院治療することで迷惑をかけると報告した。前職場の仲が良かった先輩後輩には正直に打ち明けた。案の定心配されたが絶対治して戻ってくると約束した。

 

ここまで済んだら地元に帰り、新しい転院先へ診察を受けに行く。A病院はがん専門の病院で、今までお世話になってきた所とは規模が違うはずだ。しかし、規模の大小で治療の良し悪し、サービスの良し悪しは決まらないことを持病の群発頭痛を患ったときでよく理解している。建物施設は結構老朽化していてお世辞にも綺麗とは言えない。色々と考えながらも他に行くあてもないし、また主治医の先生も病状、治療法を丁寧に説明してくださったので治療お願いしますと入院を決めてきました。しかし、その前にA病院でも気管支鏡検査をするとのこと。前病院での検査ではDNA検査?ができていない。素人には良く分かりませんでしたが、まぁあの検査は楽で良いと思っていたので指示に従う。

 

ところが…………

 

「オェッ!オェーー、ヴグググーー。」

 

 

宣告そして治療へ

早く結果が知りたいようで知りたくない。そんな気持ちで予約時間にK病院へ向かう。

今日は予約時間より1時間後に呼ばれました。もう待つのも慣れました。

診察室で先生から結果を聞かされる。

 

「色々と検査お疲れ様でした。結果ですが気管支鏡検査でがん細胞が検出しました。」

 

あ〜、やっぱりと思う。前もって可能性は指摘されていたので自然とあまり驚かない。しかしその後、腫瘍の大きさ、リンパ節転移などもろもろを診て

 

「ステージⅢBです。」

 

ええ〜。

ステージⅢBってかなり進行してるちがうの。一気に心臓がバクバクした。なんで?少々咳は出るけどそこまで自覚症状はないのに。

 

「今後の治療ですが……………………」

 

向こうはプロです。淡々と説明に徹していましたが、私は途中から頭が真っ白になり、話が入ってきませんでした。ステージから言って手術は不可能で放射線抗がん剤治療を行っていくとのこと。そしてK病院では設備諸々の関係で治療できないので他院を紹介すると言われ希望を聞かれる。しかし今の私は何も考えることができず候補を伝え明日連絡すると伝え帰ることにしました。

家に帰り少し落ち着いてから、さぁどうしよう。まずは彼女に報告する。彼女と言っても諸事情で籍は入れていないが長年同棲してるいわば奥さんのようなもの。

 

「治るんでしょ。絶対治療してよ。」

 

やっぱり泣いてしまった。治療を頑張ることを約束してその場を抑える。次は実家の母に連絡する。

 

「なんでそんなことに。どうして嫌なことがこうも続くの。」

 

そう。先月父を亡くしたばかりで、落ち込んでいる母には病気の事を伏せておこうかと思ったが、進行がんと宣告され隠し通すのは無理だと判断し正直に話した。

 

彼女とも相談し、私は治療のため一旦地元に帰り、向こうの病院に入院治療することに決めました。放射線抗がん剤治療で6週間入院治療が始まる。

 

「必ず治す。負けるわけにはいかない。」

PET検査

気管支鏡検査から4日後、PET検査の日。とその前に気管支鏡検査後の身体の調子について。

検査当日、麻酔が醒めた後から喉のヒリヒリ感がありお茶を飲むたびに少し痛い。また、細胞も少し取った言うことで2.3日後から痰に血がまじるようになりました。一過性のものと聞いていたのですが、実際血がまじるとびっくりしますね。まあ、1日で血は混じらなくなりましたが咳は止まらないのでしばらく咳止めを飲み続けることに。

そんなこんなでPET検査ですが、こちらは今まで色々と検査してきた病院では設備がなく別病院へ行くことになりました。これが後々医療費に大きく関わってくることをこのときはまだわかってない自分。ほんとに勉強不足。

O病院に着くとまずはおなじみのコロナ問診票記入。その後受付の女性が地下のPET検査室まで同行して案内してくれました。丁寧な病院と感心しました。注射でなにか薬剤を投入。これががん細胞があるとCTで撮影すると発光して映るらしい。薬剤注射から1時間個室で目を閉じてゆっくりしてくださいと指示される。本を読んだりすると目や脳が活動して発光してしまうらしい。とても不思議だと思いつつ言われたように目を閉じてゆっくりタイム。

1時間後、技師さんが起こしにきてCT撮影開始。これは10分ほど。その後再びゆっくりタイム。今回は本を読んだり、テレビを観たりして良いらしい。またゆっくりタイム中は水分を多く摂ってほしいとのことでお茶や水のサービスがあります。45分ほどして2回目のCT撮影、これまた10分ほどで終了。

全部で2時間半ぐらいの検査でしたが、気管支鏡検査のときと同様検査中はほとんど身体の負担はありません。楽で良かった。

 

いよいよ週明けに検査結果発表。だいたい予想はしてますが如何に。

 

気管支鏡検査

一日入院での気管支鏡検査。初日の午後検査のため、朝は9時から絶飲食しなければならない。私は、元々水分をよく取るので空腹は多少我慢できても緑茶、コーヒーが飲めないのがつらい。と言ってもたかだか数時間。他人から見たら単なるわがままでしょうね。

胃カメラとかもしたことがなかったので少々不安。でも点滴で眠ってる間に検査してくれるということを信じよう。

早速、腕に点滴の針を刺し準備完了。いよいよ検査開始。口を開け喉の奥に霧吹きのようなもので麻酔する。これがしばらくすると唾液を飲み込めなくなるような不快な感覚が襲ってくる。その後、鼻に酸素の管を挿して…………。

 

「Yさん。」

 

私の名前を呼ばれ、気がつくともう終わってるではないですか。ほんとに最中の記憶がない。これは患者にとってはラクで良いと思いながらも、一方で麻酔ってある意味怖いなとも思いました。

その後、2時間程は飲食禁止。禁止が明けると同時に夕食の時間。病院食って美味しいですね。苦手なかぼちゃまでたいらげました。

そのまま就寝し、翌日午前中に無事退院。今回の検査入院は、普段旅行にも行かない私にとってちょっとした気分転換になりました。

 

次はPETCT検査。

 

 

MRとCT

MRとCT、せっかちな私は同日検査できないか医師に尋ねると普通に断られました。造影剤使用で一日では無理らしい。素人考えですみません。

MRは10年、20年位前に過去2回経験がありますが、嫌な記憶しかない。狭い中で工事現場の音みたいなのがずーっと反響してる。技術の進歩に期待し10年ぶりのMR検査開始。

 

「いっしょ。」

 

装置の中に入るときにはハイテク感満載、ガキの頃よく観ていた戦隊モノのロボットの中に入る気分でしたが、検査が始まれば蘇る記憶のとおり。耳栓をしていても平気で通り抜ける反響音。一気に気分が萎え早く終わることを願うばかり。途中、造影剤点滴注射のためハーフタイム。体がかーっと熱くなる。残りハーフを終えると最近仕事では味わったことがなかった達成感でした。(笑)

 

翌日はCT。造影剤入りでしたが昨日に比べたら屁でもない。汚い表現ですみません。

 

それにしても、医療従事者はテキパキとよう動きますね。頭が下がります。(待ち時間なんとかならんかなと思いながらも。)

 

次回は1日入院で気管支鏡検査の予定。まだまだ確定診断は先の話です。大きな病気にかかると治療開始までが長くてちょっと疲れちゃいますね。

 

 

総合病院 つづき

翌日。

昨日のPCR陰性で今日は診察してもらえるので、病院へ向かう。昨日よりも少し人が少ないような気がしましたが、それでも予約時間よりも1時間半位経って呼ばれる。

 

「持って来てもらったCT画像、うちのpcでは取り込めないわ。うちでもう一回検査させて。」

 

なんのこっちゃと思いながらも、どのみちこちらで精密検査しなければならないと思うので、よろしくおねがいしますと伝える。

 

「今日、これから血液検査、喀痰検査、x線、心電図取るね。その後、もう一回診察するから。」

 

長丁場は予想してましたが、これからの検査も結構人が多く、2時間ほどしてようやく2度目の診察。

 

x線白く映ってるね。それに血液検査の腫瘍マーカーが異常値を示してるか精密検査しましょう。現時点では色々と可能性はあるけど肺がんの可能性もあります。」明日MR、明後日CT、1週間後気管支鏡検査、2週間後PETCT検査と、とんとん拍子に決まり、このときいよいよ自分が重大な病気の可能性が高いと気分が落ち込みました。」

 

全てが終わり夕方5時頃、また上司に休暇願いの電話を入れる。休んでばかりでほんとに申し訳無い。

 

親に連絡すべきか。

この日の晩はなかなか寝つけませんでした。